地質年代・史的年代・考古年代の違いとは?|世界史用語解説

2021.04.1 11:00description

Study/社会/世界史

地質年代・史的年代・考古年代の違い

credit:vivid maps

新詳世界史図説(浜島書店)の図には、地質年代・考古年代・史的年代で区分された表があります。

これらはどのような違いがあり、どのような基準で区分されるのでしょうか。今回は地味に気になってしまう世界史の用語をを理解していきましょう。

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それぞれの特徴と解説

人類の進化

まずはそれぞれの”年代”がどのようなものかを簡単に見ていきましょう。 

地質年代

地質年代[ちしつねんだい]とは、地質学的観点から区分され、更新世や完新世などに分けられる年代です。地質年代の解説

史的年代

史的年代[してきねんだい]とは、文字で書かれた文献があるかないかで区分され、先史時代・原史時代・歴史時代で分けられる年代です。史的年代の解説

考古年代

考古年代[コウコねんだい]とは、考古学的観点から区分され、石器時代や鉄器時代に分けられる年代です。考古年代の解説

ざっとまとめると…

考古年代は、考古学観点から区分した年代。史的年代は、文献があるかどうかで区分した年代。地質年代は、地質学的観点から区分した年代です。

表で見てみよう

それぞれの違いを把握したところで、実際に表を見てみましょう。

例として、クロマニョン人は、地質年代では更新世史的年代では先史時代考古年代では旧石器時代に生きた新人(※資料によって異なりますが)と言うことが分かりますね

実年代
(年前)
地質
年代
史的
年代
考古
年代
人類経済・社会・文化
500万年








初源期の人類の出現   
400万年アウストラロピテクス・アファレンシス猿人獲得経済(狩猟・採集)
礫石器の使用
言語の形成
道具の製作
火の使用
群社会
野外・
洞窟住居
250万年ホモ・ハビリス
130万年ジャワ原人原人
50万年北京原人
12万年ネアンデルタール人旧人埋葬開始(宗教の起源)
剥片石器の使用
骨角器の製作・漁労
弓矢の発明
洞窟絵画
6万年クロマニョン人
周口店上洞人
新人
1万年





  農耕・牧畜開始, 生産経済に入る
磨製石器・土器・織物・煉瓦・村落定住
 
4000年



シュメール人
セム語系・エジプト語系民族の登場
インド・ヨーロッパ語系民族の登場
 灌漑農業・犂耕・手工業・交易開始
青銅器・文字・神殿の出現
都市・階級の成立
奴隷の発生
 
3000年





 分業の発達
鉄器の普及
国家の成立
 

※上記の実年代算定は、人類学・考古学・地質学により、また研究者によって相当の差がある。

世界の歴史まっぷ

なぜいろいろな学問で同じ時代を見るのか

上に記したように、それぞれの違いはどのような学問で時代を考察するのかが分かりましたね。では、なぜそもそも同時代を様々な学問で分けて考察する必要があるのでしょうか?

それは、歴史以前は”文献”が存在せず、遺跡や遺物、または地層に残された手がかりからしか過去の様子を探ることができないからです。だから私たちは様々な学問で時代を分析し、過去の詳細を解き明かす努力をしているのです。

それでは、本日はここまで。これからも「テストには出ないけど気になること」を解説していきますね。

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