今朝、『 劇場版デジモンアドベンチャー(仮題)』の公開が2020年初春に決定され、同作の特報映像とティザービジュアルが解禁されました。 1999年から始まった「デジモンシリーズ」は日本にとどまらず世界でも根強いファンをもつコンテンツです。
今回の記事では、シリーズの20周年を記念した、初音ミクとのコラボレーション企画や日本、海外のファンをまとめてご紹介します。
デジモンアドベンチャーズとは?

1999年公開『デジモン アドベンチャーズ』
デジモンとは、バンダイのキャラクター商品、及びそれを元に作られたテレビアニメーションだ。同アニメシリーズの1作目『デジモンアドベンチャー』は、1999年3月7日から2000年3月26日まで放送され、当時はポケットモンスターと人気を二分するほどの勢いがあるアニメシリーズだった。
その後、2017年までアニメシリーズは続き、人気は下火になるが、未だに関連ゲームやグッズなどが発売されるなど息の長いコンテンツとなっている。
今回の映画は第一シリーズが舞台
第2作「02」、または第3作「テイマーズ」以降のアニメシリーズでそのコンテンツ力が落ちたといえど、第1作「デジモンアドベンチャーズ」の人気は根強く変わらないものだ。
2015年~2018年には、同シリーズ、八神太一ら「選ばれし子どもたち」が 異世界・デジタルワールドへ渡ったあの夏の冒険から6年後の世界を描いた世界、『デジモンアドベンチャー tri.』シリーズが公開された。
しかし、同作品は、作画の大幅な変更・主人公太一ら声優の変更・稚拙なシナリオの点などから、ポジティブより、ネガティブな意見が多い作品となった。
なぜ第一シリーズばかりなのか?
歴代のデジモンシリーズに精通していない方は、「なぜ話題になるのが第一シリーズの『デジモンアドベンチャー』ばかりなのか?」と感じる方も多いのではないだろうか。

「デジモンアドベンチャー tri.」
まず、間違いなくデジモンシリーズで、最も人気があるのは『デジモンアドベンチャー』だ。
その理由として、
- 当時、『デジモンアドベンチャー』は小学生低学年をターゲットとした子供向けアニメだったにも関わらず、大人向けで考えさせられるストーリーだったこと。
- 2000年代初頭、まだ未知の世界だった”デジタルの世界”を舞台にしたこと。
- 洗練されたデザインの魅力あるキャラクターたちがいたこと。
などが考えられるが、その最たる理由はアニメ主題歌「Butterfly」ではないだろうか。
冒険が始まる前のようなイントロ、あの楽しかった子供時代の夏休みが浮かんでくるメロディと歌詞、そして和田光司さんのハスキーで張りのある声。
長年のデジモンファンはこの曲を聴くだけで、懐かしさと、そして高校時代に感じるようなそれとはまた別の”青春”が込み上げてくるのではないだろうか。
初音ミクとのコラボレーション
今回の発表で特出すべきは初音ミクとのコラボレージョンだ。
【20周年記念】
— 【公式】デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 (@Digi_advntr20th) March 5, 2019
初音ミクコラボ決定!
コラボイラストを担当したのは、「tri.」シリーズでキャラクターデザインを務めた宇木敦哉。以前に初音ミクのCDジャケットイラストを手掛けたこともあり、相性抜群の出来上がりに!
今後の情報に注目です!#デジモン #初音ミク pic.twitter.com/86mCUiLH4g
今回の発表とともに、アグモンと初音ミクが空を飛んでいるティザービジュアルも公開された。
デジモンは、デジタルのモンスターであり、初音ミクは、バーチャルのアイドル。よくよく考えれば、同じ世界の住人だ。
歴史のあるデジモンシリーズに初音ミクがコラボするのは驚くべきことだが、世界観は大きく歪まないだろうと考えられる。
デジモンファンの反応は?

「劇場版デジモンアドベンチャー(仮題)」
大人気アニメシリーズ『デジモンアドベンチャー』の20周年で公開される同作品。その期待が大きくならないはずがない。
世界的に人気な初音ミクとのコラボも発表されたことにより、日本や世界のデジモンファンはどう反応したのか。それらをまとめて記述していく。
日本のデジモンファンの反応は?
日本のファンの反応を見る限り、そのほとんどが好感触なものとなっている。
だが、以下のような、
太一の声は藤田さんしか認めたくない
— もるもい*@デジモン (@kabuterios_) March 6, 2019
tri.のトラウマ半端ないし
どうせ意味不明な展開なんだろうし
なんなら最初からやらかしとるし
光太郎って誰やねん
そこ間違ったら絶対あかんやろ
これ以上デジモンを壊さんといてほしい
みんなデジモンが本当に大好きなんよ#デジモン pic.twitter.com/5YeyxMkJM4
といったツイートが共感を集めているのも事実だ。
しかし、こういった不満は、前回の「tri.シリーズ」で慣れてしまったファンも多いのではないだろうか。
確かに主人公、太一の声優は第一シリーズと同じ藤田淑子さんではない。しかし、今回、太一の声優を務める花江夏樹さんは実力派声優である。子供時代ならまだしも、大人になった太一役を務めるのは彼が適任だと考えられるだろう。
また、キャラクターデザインは「tri.シリーズ」と同じ宇木敦哉さんであるが、公式サイトを見てわかる通り、前回のシリーズよりもだいぶ作画が改善されていることが分かる。
海外のデジモンファンの反応は?
世界でも人気のある同シリーズ。公式のツイートにも多くの「楽しみだ」といったリプライが並んだ。
個別のツイートでも映画の公開を待望する声が多く見られた。
Digimon Adventure tri was overall kind of eh but sure I'll take this new movie
— Netto the 吐露非狩フルーツPønch侍G (@hansuramu) March 6, 2019
訳)「デジモンアドベンチャーtri.はなんか微妙だったけど、これは絶対見る」
BUTTERFLY WILL FOREVER BE DIGIMON ADVENTURE'S THEME SONG!!!
— Zharrrrr IS NOT RECOVERING FROM LIGHT A FLAME (@heyheera) March 6, 2019
訳)「butterflyは永遠のデジモンテーマソングだ!」(今回の映画にもbutterflyは使われている)
Digimon is trending in Japan
— 🐈 (@maimooncat) March 6, 2019
*New Digimon Adventure movie releasing in 2020*
Me: Oh okay… After the bad thing that was Tri, I'm a little cautious about how this one will turn out…
訳)「トライがひどかったから、この映画に関しても警戒しなければ…」
楽しみという声の中に「tri.シリーズ」の不出来さで、今作を懸念する声があるのは日本と世界で共通のようだ。
しかしこれは、先日の『ミュウツーの逆襲 EVOLUTE』の発表での不満ばかりが多く見られた反応とは違っている。
海外の初音ミクファンサイト「MIKUFAN.COM」や、サブカルチャー大手メディアの「FANDOM」でも、デジモンの記事は大きな反響を呼んでいるのが分かる。

(※海外サイトへ飛びます)
また今回は、タイの方のツイートも多く見られた。筆者はタイ語が分からないのでGoogle翻訳に頼るはめになったのだが、デジモンは日本や英語圏だけでなく、アジアでの人気もあるようだ。
今後、中国やアジアなどでの反応も調べていきたい。
劇場版『デジモンアドベンチャー(仮題)』はヒットするのか?
今回の発表は、日本でも海外でも好感触な反応となった。
前作の「tri.シリーズ」の悪名が足を引っ張ってしまっている感は否めないが、公開されたティザービジュアルで新作映画は期待せざるを得ないだろう。
公式自身も前回の失敗を次の作品につなげてくるに違いない。
私たちデジモンファンは、来年、2020年の春に、あのときの青春を思い出すのかもしれない。
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