【チコちゃん】年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?

チコちゃん-年を取ると顔の区別がつかなくなるのはなぜ?チコちゃんに叱られる!
チコちゃん-年を取ると顔の区別がつかなくなるのはなぜ?

credit:チコちゃんに叱られる!

若いころは覚えていたアイドルの名前やスポーツ選手の名前。しかし、年をとるとなぜか顔が覚えられない、また外国人の顔をなかなか見分けられないことってありませんか?

2020年7月31日回の『チコちゃんに叱られる!』の最初の質問は、「なぜ年をとると人の顔を覚えられなくなってしまうのか?」というものでした。どうやらその理由は脳のとある機能に関係があるようです。

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チコちゃんの答え「顔が外国人のように見えるから」

柿木 隆介

credit:日経gooday

顔が外国人のように見えるから、とはいったいどういうことなのでしょうか?

今回、詳しく解説していただいたのは、チコちゃんではお馴染みの生理学研究所の柿木隆介名誉教授です。

柿木教授は、若者の顔の区別しにくいこと=外国人の顔の区別しにくいことと同じ現象だといいます。では、そもそも外国人の顔が区別しにくいのは何故なのか、その現象はどうやら私たちの脳に原因があるようです。

◼︎柿木隆介名誉教授の略歴

九州大学医学部を卒業後、脳波研究にて学位を得る。1983年より2年間、ロンドン大学に留学。帰国後、佐賀医科大学を経て、1993年より生理学研究所の教授に赴任。研究テーマは多岐にわたり、体性感覚、痛覚などの脳内認知機構の解明や、言語、顔認知などの高次脳機能の解明を行っている。

主な著書 [著書一覧を見る]

2017年:脳にいいこと 悪いこと大全
2016年:記憶力の脳科学
2015年:どうでもいいことで悩まない技術

そのワケは脳にある

まず、私たち人間の目から入った視覚情報は、脳の一番後ろにある「第一次視覚野」というところに送られます。

そしてそこから、人の顔を区別するために“人の顔に関する情報”は脳の一番下にある「紡錘状回」というところに送られます。

紡錘状回とは?

credit: wikipedia

紡錘状回(ぼうすいじょうかい、英: Fusiform gyrus)は、側頭葉の脳回だ。紡錘状回は後頭側頭回 (occipitotemporal gyrus)と呼ばれることもある。過去に見た顔なのかなどを詳細に分析する脳の場所である。wikipediaより

どうやら、この紡錘状回で起こっている人種効果という特殊な現象が若者の顔の区別がつかないことに関係している可能性があるようです。

人種効果とは?

認知心理学でいうところの人種効果とは、自分と同じ人種の顔を、他の人種よりはやく正確に認識する現象のことである。チコちゃんに叱られる!より

結局のところ、「見慣れてないから」

日本人は、日本人の顔をたくさん見て育ちます。そのとき、脳内の紡錘状回では、日本人の顔を基準として顔の認識空間がつくられます。例えば、生まれてから日本人の家族と暮らし、普段の暮らしでも日本人と接することが多い子供の場合、認識空間の中心には日本人の顔が集まり、接点の少ない外国人の顔は外側に分布します。(参照:上画像)

このとき、私たちは中心に近い顔ほど正確に早く認識することができます。ところが、中心から遠いと判断が雑になってしまい正確に区別することが難しくなってしまうようなのです。

つまり、見慣れない顔は区別しにくいということです。実際に私たちは外国人の顔の区別がつきにくい傾向があるという研究結果もあるそうです。

◼︎年をとると若者の顔の区別がつかなくなるのはなぜ?

外国人の顔の区別がつかなくなる理由は分かりましたね。では、これと同じような仕組みでどうして年を取ると若者の顔の区別はしにくくなるのでしょうか。

柿木教授は、「年をとるとつきあう人がほとんど同じ年齢層になり、若い人の顔を見る機会が激減してしまうから」だと言います。

年をとると上記画像の中心部分に付き合う人の多い高齢者が集中します。そして中心から離れたところでは、普段接することの少ない若者や外国人の顔が分布し、区別しにくくなってしまうのです。

よって、年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのは、顔が接点の少ない外国人のように見えるからとなります。

ちなみに、柿木教授の「チコちゃんが見分けづらいものは何かな」という問いに対して、チコちゃんは「木の葉丼」と「衣笠丼」と答えていました。笑

▼ 柿木隆介名誉教授の著書『脳に良いこと、悪いこと大全』をチェックする

その他いろいろな関連情報

◼︎柿木隆介名誉教授の経歴

九州大学医学部を卒業後は、神経内科の臨床修練を行うかたわら、脳波研究を行い学位を得る。1983年より2年間、ロンドン大学に留学。帰国後、佐賀医科大学を経て、1993年より生理学研究所の教授に赴任。脳波に加え脳磁図を主要研究テーマとして研究を遂行。近年は機能的MRI、近赤外線分光法(NIRS)、経頭蓋的磁気刺激法(TMS)などの研究もおこなう。研究テーマは多岐にわたり、体性感覚、痛覚などの脳内認知機構の解明や、言語、顔認知などの高次脳機能の解明を行っている。reserchmapより

◼︎教授のHP・主な著書

▼HP
柿木隆介研究所 [HPを見る]

▼著書 [著書一覧を見る]
2015:どうでもいいことで悩まない技術
2016:読むだけでさみしい心が落ち着く本Lookatme症候群
2016:記憶力の脳科学

◼︎画像・内容の引用元

チコちゃんに叱られる! [見る]
日経Gooday
recruit works institute
reserchmap
Wikipedia

◼︎今回のテーマに関連する論文・記事

▼論文
顔認知における他人種効果:顔特徴による検討 [読む]
顔パターン認識の特殊性とその成立過程 [読む]

▼記事
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