こんにちは!
さっそくですが、ちまた(ネット)に出回ってるASMRの情報はくそです!!
あ、いきなりの暴言すみません。いやしかし、「ASMRおすすめマイクランキング」と評して機材を勧めている人たちって音響に関して本当に知識あるのかな、ってレベルなんですよね。
ということで!今回は、筆者が責任をもって音響初心者の方に向けて、絶対に後悔させないASMRのおすすめのマイク達を紹介していきたいと思います!
最新記事ASMR配信に必要なパソコン、スペック情報をまとめ【2020年版】
本当に使えるおすすめASMRマイク選抜まとめ
強引な導入で本記事を書くことになりましたが、この記事は、「やるからにはASMRistとして伸びたい」という方へ向けてのものとなっています。
なので、ところどころ複雑な内容が入ったり、ときには長くなるかもしれませんが、ぜひお付き合いください。
分からない点などがあれば、気軽に質問していただければと思います。
それでは、さっそくご紹介していきます!

スマホ録音や配信、生放送もできる『DR-07X』
Amazon:TASCAM リニアPCMレコーダー DR-07X
こちらは2019年2月に発売された最新モデルです。
同モデルには、DR-05X、DR-07X、DR-40Xがあります。05XはX-Y、A-B方式の録音ができず、40XはXLR入力が圧倒的に不要ということで、筆者は07Xをおすすめしたいです。
なお、DR-Xシリーズは、今までTASCAMの定番機器だったDRレコーダーシリーズの後継となっています。
スペックは今までのDRシリーズと同じで、+αオーディオインターフェースが内蔵されています。
これってどういうことかっていうと、パソコンに付属コードをぶっさしてUSBマイク的な使い方ができるんですよね。つまり、直接PCにASMR音声を録音できます。もちろん今まで通り、SDカードをストレージとして利用することもできる上で、です。
※Xシリーズにはパソコンと接続するためのMicro USB(TypeB)-USBケーブルが付属しないため、セットで購入することをおすすめします。
音質はこちらのレビュー動画で確かめてくだされば、と思います。
もっとも注目していただきたいのが“感度や音圧”です。
レビュー動画は「USBマイク」として利用していますが、なんだかイヤホンで聞いてるだけでもぞわぞわしてきませんか?
また、代表的なASMRistのhatomugi(はとむぎ)さんが所持しているのはDR-40です。
DR-40は、DR-Xシリーズの前モデルなので、動画個体と本製品は同スペックのものとなっています。
しかも、Xシリーズはiphoneでの録音もサポートされており、TypeBのUSBケーブルとLightning – USB3カメラアダプタを別途用意すれば簡単にスマホで録音もできちゃいます。
DR-07Xは、最初からこれ一本で通常のマイク、ASMR(バイノーラル)マイク、配信用マイクなどの全ての用途をこなせる最高のコンデンサーマイクレコーダーです。筆者最推しですね。
※なお、DR-07X単体で録音する場合(つまり、ビデオカメラやパソコンに繋げず録音する場合)は、microSDカードが必要になってきます。データをこまめに移すことを仮定すれば容量は32~64GBで必要十分です。
メーカー | TASCAM |
商品名 | リニアPCMレコーダー DR-07X |
公式HP | TASCAM DR-07Xの詳細 |
Amazonで詳細を見る | TASCAM リニアPCMレコーダー DR-07X |
定番?いや、情弱の『DR-05』と『CS-10EM』
Amazon:Roland バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM
筆者が当記事を書くに至った問題の機材。な~んか訳わからんのですよね。これとDR-05のセットが“ASMR定番機材”となっているのが。
そもそもこれは、無指向性の環境音をバイノーラルで録音するために設計された機材。だから、S/N比や感度が微妙なんですよ。でも、ASMRとして大事にしたいのは正にS/N比や感度、音圧、集音性といったところ。しかもDR-07じゃなく、DR-05をセットでってDRの内蔵マイクすら使う気がない…。
Amaoznのレビューを見ると、どこかからのブログから購入した人が多く見られました。
う~ん、、情弱っ!
いや悪くないんですよ。
例えば、ASMRistの珊瑚さんはCS-10EMを使用しています。結構伸びています。
しかし、これを聞いていただけると分かると思うのですが、無指向性マイクのせいか、ノイズの割には音圧感が非常に少ないです。
ASMRは、繊細な音を近い距離で録る必要があります。
ということは、無指向性のCS-10EMとダミーヘッドの使用は適していませんよね。
となれば、両手でマイクを固定しないとならん訳です。でも、両手が塞がってしまったら耳かきのような音や咀嚼音は出せませんよね。
もちろん珊瑚さんのような使用方法、もしくは単純にバイノーラル音声を録りたいだけなら大丈夫ですし、筆者自身、このマイクは非常に好きな部類です。ですが、ASMR向きではありませんし、珊瑚さんのような使用方法ならDR-07X単体で事足ります。
バイノーラル=ASMRではない、ということを知っておくと良いと思います。音響に関して知識があまりない方は、購入を控えましょう。
ただ、立体音響やバイノーラルマイクとしては超優秀です。そのためにつくられたものですからね。
この動画はCS-10EMを使用しています。ですが、それだけではなく、複数のマイクを同時に使用して音声加工もしているんですよね。このようなレベルになればASMRでも使えますが…。
その他、単純に立体音響やバイノーラル音声を録りたい方や、DR-07Xの外部入力用として購入しておくのは良いかもしれません。
メーカー | Rolamd |
商品名 | バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM |
公式HP | CS-10EMの詳細 |
Amazonで詳細を見る | Roland バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM |
視覚的にも効果がある『3Dio Free Space』
Amazon:3Dio Free Space(XLR接続タイプ)
ASMR動画でよく見る耳の形をしたバイノーラルマイク、といったら3dioのFree SpaceかSR3dではないでしょうか。
Free Space、SR3dは類似品なので、日本でも簡単に購入できるFree Spaceのほうをご紹介させていただきますね。※現在、AmaznonではXLRタイプのハイグレードモデルしか販売していないようです(2021/1/7追記、上記リンク参照)
まず、前知識として入れておきたいのが、Free Spaceには、Φ3.5mm端子ステレオミニジャックでの接続とXLR端子での接続ができる種類が存在するということです。
もしFree Spaceを購入するのなら、絶対にXLR接続のものにしましょう。
というのも、ステレオミニジャック出力の方はアンバランス入力になってしまうんですよ。対して、XLRの方はバランス入力です。
- Φ3.5mm端子ステレオミニジャック接続…アンバランス
- XLR接続…バランス
こちらのサイトに詳しく書いてありますが、

バランス入力はノイズが入りにくい(出力はそこまで影響はしない)特性があります。逆にアンバランス入力は安定性に欠けています。
アンバランスで入力する代表的なものにエレキーギターがありますが、
ASMRはそれとは違い、繊細な声や言葉を入力します。必然的に入力レベルも上げるので、微小なホワイトノイズでも大敵となってきます。さらに2本のマイクを使用するのでノイズも2倍です。
アンバランス入力自体、ASMRには向いていないんですよね。実は。これは先ほど紹介した『DR-05とCS-10EMのセット』にも同じことが言えます。
なので購入するのなら、XLR接続のものにしましょう。
Free Space XLRとFree Space Pro2の違い
XLR入力の中でも白色のスタンダードタイプと黒色のハイエンドタイプがあります。

参照:株式会社J.TESORI
DPA社製マイクカプセルの有無、らしいのですが、遠い記憶ではスタンダードタイプにもDPA社製マイクカプセルが使われていたような…
と、調べたところ、ベーシック、スタンダードマイクには『integrated Primo EM172 microphone capsules』
ハイエンドタイプには、『DPA 4060 microphone capsules』がそれぞれ使用されていました。
詳しくは、公式サイトに載っています。(Microphone Highlightsのところ)

マイクの性能をとやかく言っても無粋なので、ここでは実際に両者を比較した神動画をご紹介しますね。
この音質の違いに20万円の差を感じるのなら、黒いハイエンドタイプで良いのかもしれません。
Free SpaceやSR3dは、どちらかというと視覚的要素にメリットがあるマイクとなっているので、動画映えを狙う方にオススメしたいASMRマイクとなっています。
本製品は日本への輸送を行っていないため、代理店経由での購入となります。やはりAmazonさんから買うのが安全安心だと思いますので、最安値リンクを貼っておきますね。※先ほども書きましたが、現在(2021/1/7)Amazonではハイエンドタイプのみしか扱っていないため、スタンダードタイプを購入したい方は楽天のリンクから辿ってください
周辺機器Roland USBオーディオインターフェース Rubix24
メーカー | 3DIO |
商品名 | Free Space(XLR入力タイプ) |
公式HP | Free Spaceの詳細 |
Amazonで詳細を見る | 3DIO Free Space(XLR入力タイプ) |
外さない超定番『audio-technica AT2020』
Amazon:audio-technica AT2020
ここからは、バイノーラルのコンデンサーマイクではなく、マイク1本で録音するコンデンサーマイクの紹介となります。
代表的なのが、オーテクのAT2020です。
1本なので、両方のイヤホンやヘッドホンから同じ音が聞こえてきます。(2本購入し、オーディオインターフェースに繋げればバイノーラルもできます)
なぜか日本では安易的に『ASMR=バイノーラル』となっていますが、海外では1本のマイクで音や視覚に拘っているものも多いなあと感じます。
韓国のASMRist“ウンゼン(ウンジェル)”さんも同マイクを使用しています。はとむぎさんも過去に使用していたと記憶しています。
さて、AT2020の良さはズバリ“コストパフォーマンス”と“耐久度”です。
筆者はAT2020の上位モデルであるAT2035を所有していますが、値段からは考えられないほど素直で良い音を録ってくれます。5,6万程するマイクと比べてみてもそれほど違いはありません。さすが、オーテクです。
同系統のコスパが良い有名所のマイクは、MXL V67G、BEHRINGER B-1、RODE NT1Aとなっています。それぞれに音の特徴はありますが、値段なりにRODE NT1Aが一番(10万以上のマイクにも劣らない)かな、と思います。
が、実は、本質的にこれらのマイクとAT2020は違うところがあります。
それは、AT2020はバックエレクトレットコンデンサー型ということです。
そう、純粋なコンデンサーマイクと違うんです。
コンデンサーマイクはダイヤフラムの振動により敏感に音が録れることを可能にしますが、しっかりと管理をしなければすぐに音質が低下してしまいます。
写真のような防湿庫が必要になってきますし、使用のたびにマイクを出したりしまったりするのが非常に面倒です。
対して、バックエレクトレットコンデンサー型は、ダイヤフラムの振動電気をバックエレクトレット現象に置き換えてくれます。
そのおかげで、AT2020は外に出しっぱなしでも全然平気な耐久度になってくれています。しかも「吹かれ」に強く、口を近づけた際、息でぶわっというような感じにはなりません。
音質、耐久度ともに高品質で、正に良いところどりをした機材となっています。
「歌ってみた」のマイクとしても有名ですし、オーディオインターフェースを使用しないUSB接続タイプのものもあるので、DR-07Xと同じくらい強くおすすめしたい機材ですね。
周辺機器Roland USBオーディオインターフェース Rubix24
メーカー | audio technica |
商品名 | AT2020 |
公式HP | AT2020の詳細 |
Amazonで詳細を見る | コンデンサーマイクロホン AT2020(XLM接続タイプ) |
海外のASMRistに人気『Blue Microphones Yeti』
Amazon:BlueMicrophones Yeti(USB接続)
海外でとりわけ評価の高いのがBlueMicrophones Yeti。(筆者の知らぬ間に日本の一般の方にも人気になってました。コロナ渦での在宅ワークが影響していると考えられます)
特徴的な形のBlueシリーズマイクは、椎名林檎さんをはじめオシャレなアーティストが使用しているイメージですね。
こちらの3,000万回再生されている動画は、同マイクを使用しています。
BlueMicrophones Yeti(USB接続)はスペック自体はそこそこなのですが、その最たる特徴は4種類の指向性切り替えでしょう。
基本的な単一指向性、無指向性に加えて(この二つを切り替えるだけでもすごい)、ステレオモード、双指向性モードがある大変珍しいマイクです。
これらの指向性を切り替えることによって、様々な“空間”に適したマイクの使い方ができます。もちろん、ASMRにも同じことが言えます。
またカラーバリエーションがあるのもポイントですね。
ちなみに、こちらの上位モデルで、XLR接続とUSB接続ができるBlue Microphones Yeti Proがありますが、USB接続時に不具合があることが報告されています。(筆者の場合、上位モデルでXLR入力のものを買うのならBlueでもっとも有名なSLを買います)
さて、コンデンサーマイクは基本的に、ショックマウント、マイクスタンド、ケーブルやオーディオインターフェースなどを他に用意しなければなりません。
しかし、YetiやAT2020(USBタイプ)はそういった付属品が不要で、マイクを購入するだけですぐに録音ができます。初心者でも扱いやすい“外さない”おすすめのマイクです。
メーカー | Blue |
商品名 | Microphones Yeti |
公式HP | Microphones Yetiの詳細 |
Amazonで詳細を見る | BlueMicrophones Yeti(USB接続) |
ASMRのマイクは、録音環境や録りたい動画、機材のセットで考えたい
さて、様々な機材を紹介しました。
全てにおいて言えることなのですが、結局は『どういった環境で、どういった動画を録りたいか』でどんなマイクにするのか変わってきます。
そして、ご存知の通り、マイクだけではASMRを録音することができません。
編集ソフトが必要だったり、そのためのPCが必要だったり、雰囲気を醸し出すカメラが必要だったり…
例えば、高音質のASMRを録りたい場合、XLR入力のマイクが必要になります。(USB接続できるものは必要ないよ!)
そのマイクを使うためには、オーディオインターフェースが必要となってきます。
Rubix22でもなく、AG-03や05でもなく、SteinbergのUR22mkII(←これだけは買っちゃダメ。現代でループバック機能は無駄!!)でもなく、 RolandのRubix24やTASCAMのUS-366-CUが適切です。
さらに、マイクとオーディオインターフェースをつなげるには、XLRケーブルが必要です。その中でもメーカーが様々あり、BELDEN製のものが最も安定しています。

Amazon: BELDEN 1192A XLRケーブル
音響って複雑でメンドイですし、お金がかかります。
だからと言って、最安値のものをほいほいと買ってしまっては絶対に後悔するのが音響の沼。。
本当に奥が深く、それなりに知識が必要な世界です。
さて、今回の記事では、ASMRで重要なマイクの紹介となりました。今後はどのような周辺機器を一緒に用意すればよいのか、ということを書けたらなと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
人気記事